建機・自動車の大型板金加工に強み。 価値に目を向けた経営で

●会社紹介

1974（昭和49）年に横浜市に創業後、1981年に綾瀬市に移転し、土棚工場をスタートさせました。現在までに綾瀬市に2拠点、静岡県沼津市に1拠点、この３拠点で計12工場を稼働させています。これらの拠点・工場で、建設機械（ショベルカー等）のエンジンフードやバスのパネルフロントルーフといった比較的大型の部品の試作・量産に対応。プレス用金型の製作、部品組立、二次加工、測定・検査および治工具の設計等、多種多様な製造技術を駆使して柔軟かつ効率的に生産しています。

（HPより：製作実績）

●事業の特長

【一貫体制】
建設機械や自動車の外装品や製缶部品（骨組み状のもの）などの鈑金部品について、役割の違う12工場を連携させ、社内で一貫生産する体制を構築しています。
静岡・沼津工場では、プレス成形において重要な金型製作のほか、部品の精度や検証に欠かせない検査治具を製作しています。綾瀬市の土棚工場では、その型を使ってプレスしたり、３次元レーザー加工機で加工し、綾瀬市の吉岡工場で組み付け、鈑金、仕上げと検査を完了させ、塗装を行うお客様の塗装ラインへ納品されます。その後、部品は組み付けられて１台の車両になります。

（HPより：一貫体制）

【深絞り加工・大形プレス】
弊社は、一枚の鉄板をプレス機に掛けて立体的に仕上げる「深絞り」の技術を有しています。深絞りは、薄板の金属からさまざまな形状の立体物を作る加工法で、つなぎ目の無い製品を成形することができます。シワや割れの無い加工をするには、難度の高い金型の設計、加工条件の絶妙な調整をする職人技があってはじめて可能になります。
弊社は1200tの大型プレスほか、プレス加工機を７台保有しています。設備と技術を融合させ、エンジンフードなどの大型の部品を一型（一発で形状を造る）で成形加工します。もちろん組み付け、溶接、仕上げもすべて一括で生産します。

（HPより）

【試作品】
弊社は、金型・プレス加工を一貫して行うので、ご要望の製品の生産数に合わせて最適な加工方法で製造することが可能です。最終的にプレス加工による量産製作を予定している製品の場合、開発試作段階において複雑なプロセスを合理化した作り方を考案し、高品質・低コスト・短納期といったメリットを追求します。

◎リバースエンジニアリング
製品（現物）とするデータを採取し、図面やデータの無い製品の復元をするサービスも行っています。スキャン画像データ⇒CADデータ作成⇒型データ作成と、3D設計技術との連携した3D CADモデル化サービスにより、図面のない古い部品の再製作も可能です。

（HPより：リバースエンジニアリング）

◎カーボンファイバー3Dプリンター
3Dプリンター造形の試作品製造サービスを行っています。2020年に導入した「カーボンファイバー3Dプリンター」により、カーボンファイバーを使用し、強度のある高精細なパーツの造形ができます。3Dプリンターは最終製品を生み出すことが可能なモデルです。

●その他活動・今後の展開

弊社は、「誠心・誠意・誠実」なものづくりを通じ、お客様満足度を追求することを経営方針に掲げています。会社の成長に向けて、この理念・方針に共鳴する人材を確保・維持することが重要と考え、会社と共に成長を求める人材を積極採用しています。2010年から毎年新卒採用を行っておりますが、毎年10名以上の採用は出来ておりません。若手社員は即戦力とはいきませんが、熟練技術者による現場トレーニングや礼節やマナーなどの教育を充実させています。

2021年４月入社式

【障がい者・外国人雇用】
障がい者に対し、特別支援学校などの職場実習を行うとともに法定雇用率を超える雇用を行い、作業者として溶接や機械加工などの製造に関わる業務に従事しています。さらに2017年には名刺事業部を設立し、重度の障害を持つスタッフでもこなせる業務を行っています。
現在、外国籍の人材が約40名在籍しています。いずれも意欲の高い優秀な作業者であり、母国語しか話すことができなくても仕事をすることができますが、仕事だけでなく日本で充実した生活を送ってほしいことから、社内で「日本語教室（あやせ未来塾）」を開講しています。

【CSR経営】
CSRやSDGsやダイバーシティ経営に通じるさまざまな活動を行ってきた結果、2020年「新・ダイバーシティ経営企業100選」、2021年には「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞 審査委員会特別賞も受賞できました。取引先様からも品質・コスト以上の企業価値が認められ、高い評価を受けて発注いただけるケースも増えています。
今後も多様な「人財」が働ける会社として事業を展開しながら、さまざまな社会課題にも対応し、地域社会の発展ひいては日本経済の発展に貢献したいと考えています。

(HPより：「落合小学校工場見学」2019年10月1日)