綾瀬市の工業

綾瀬市の概要

綾瀬市は、人口約8万4千人(令和3年7月1日現在)、神奈川県のほぼ中央、都心から約40キロメートルに位置し、東西4.2キロメートル、南北7.6キロメートルと南北に長く、面積は22.14平方キロメートルです。西に大山・丹沢連峰を望み、遠く富士の秀峰を仰ぐことができます。
地形は、市内を北から南へ緩やかに流れる蓼川、比留川、目久尻川の3河川による河岸段丘と平坦地によって形成されていて、気候は比較的温暖です。
令和3年3月に東名高速道路の東名綾瀬バス停付近に「綾瀬スマートインターチェンジ」が開通し交通利便性が向上しました。
市北東部には行政面積の約6分の1を占める厚木基地が存在しています。

綾瀬市のものづくり

綾瀬市の行政面積は、県内19市あるなかで17番目と小さいながらも、4つの工業団地と2つの工業会が所在し、製造業を営む事業所が数多く集積する県内でも有数の工業地域となっています(2022年経済構造実態調査結果384社)。
市内の事業所は、主に自動車関連産業を中心に、少量多品種生産を軸として、日々、異なる規格の製品を製造するために、これまでに培ってきた技術力やノウハウを活かしものづくりに向き合っています。
一方で、伝統を継承するだけではなく、生産工程への産業用ロボットの導入による自動化やAI・IoTが実装された生産管理システムによる生産計画の最適化により、高い生産性を実現しながらも、労働環境の改善に向けた活動にも積極的に取り組む事業所が増えつつあります。
また、全国的に人手不足が大きな課題となっており、市内の事業所においても例外ではありませんが、綾瀬市独自の取り組み「綾瀬モデル」によって受け入れをした外国人技能実習生などの外国人材の活用のほか、女性や障がい者を積極的に雇用するなど、ダイバーシティ経営が進んでいることも特徴的です。