【自らの技術を社会のために】
(株 )野口製作所 櫛田至良さん
櫛田至良さんは、これまで28年間、さまざまな金属加工に関する技術を学び、現在は、精密板金加工を主とする(株)野口製作所で10年間グループリーダーとして活躍する生粋の技術者だ。
「今は、メーカーの製品化に向けた試作部品の製作に携わっている。ゼロからイチを生み出す仕事なので、試行錯誤しながらも経験・技術力、そして同製作所にあるあらゆる設備を使い、妥協のないものづくりを実践することに喜びを感じる」と話す櫛󠄁田さん。
妥協のないものづくりは、プライベートにも及ぶ。家族に夕食を振る舞うのが日課であり、時には自作でクルトンを作るなど、ものづくりに対する探求心はとどまることを知らない。
今は、28年で培った技術力を広く伝えるために、市主催の技能伝承事業「あやせ工匠塾」の講師を担うなど、後進の育成に力を注いでいる。
「ものづくりは、正しい技術力を身に付け、製品にプライドを持ち、楽しくやることが大切だ」と、少し厳しい表情ながらも優しく話す櫛󠄁田さん。その思いを次世代に伝え、あやせのものづくりが発展していくことを期待したい。
取材の申込み、問合せは工業振興企業誘致課0467-70-5661まで