『ものづくりを再発見』(㈲ビナ・テック 十河さん)

音楽とものづくり、二刀流

(㈲ビナ・テック 十河さん)

 

電車の内装部品を手掛ける㈲ビナ・テックで、生産管理を務める十河(そごう)さん。平日は作業着に身を包み、休日は有名ミュージシャンのベースを務めるプロの音楽ディレクターだ。
音楽専門学校を卒業後、大手レコード会社でディレクターを経験。目標であったソロデビューを機に父の経営する同社の門を叩き、音楽とものづくりの二刀流が始まった。「音楽とものづくりには共通点が多く、納期があり、図面(譜面)を基にさまざまな機械(楽器)を駆使し、一つのものを作り上げるという点は似ています。お客さん目線で要望をくみ取り、持てる技術を生かすという芯の部分も同じかもしれません」と、十河さん。
実は、父である社長も元プロミュージシャンで、音楽は同社の重要なコミュニケーションツールだ。工場の落成式では大きな機械のパンチ音をベースに、会社の音楽好き同士で記念ライブを行った。同社の音楽好きが高じて試作した一枚板のギターの評判も上々だ。
そんな音楽好きが集まる現場からは、今日も心地良いものづくりのリズムが聞こえてきた。

 

取材の申込み、問合せは工業振興企業誘致課0467-70-5661まで

有限会社ビナ・テック