『ものづくりを再発見』(野口工業㈱ フィンフィさん)

『ものづくりを再発見』(野口工業㈱ フィンフィさん)

【努力と思いで受け継ぐ技術】

野口工業㈱ フィンフィさん

 

ベトナム出身のフィンフィさんは、トラック部品等を製造する野口工業㈱で溶接を担当している若手技能者だ。
フィンフィさんのこれまでの人生は楽なものではなかった。
16歳で来日後、22才の時に脳梗塞で倒れ右半身に麻痺が残った。
元々、努力家だったフィンフィさん。過酷なリハビリを乗り越え、手足の感覚を徐々に取り戻した。
ベトナムにいた頃から技術力の高い日本で働き「将来は手に職をつけたい」と考えていたこともあって、令和元年に野口工業㈱に入社し、溶接作業を担当した。
最初は沢山失敗もしたが、努力家で向上心のあるフィンフィさんは「何事も一生懸命、真面目に取り組めば、必ず結果はついてくる」と考え、先輩や職人からのアドバイスをしっかり聞き、技術力を高めていった。
努力を重ねた結果、今年開催された溶接技能を競う大会「あやせ技能五輪」に出場し見事、最優秀技能者に選ばれた。
「これからも溶接の技術や精度を高め、様々な溶接にもチャレンジして技術の幅を広げたい」と受賞後に流暢な日本語で話したフィンフィさん。
努力を惜しまず、常に技術の修得に励むその姿は、あやせのものづくりの技術を受け継いでいく頼もしい存在だ。

 

取材の申込み、問合せは工業振興企業誘致課0467-70-5661まで

野口工業株式会社(NKシステム株式会社)