『ものづくりを再発見』((株)鎌田理化学器械製作所 新野晃大さん)

『ものづくりを再発見』((株)鎌田理化学器械製作所 新野晃大さん)

【受け継ぐ技術と生み出す価値】

(株)鎌田理化学器械製作所 新野晃大さん

 

新野晃大さんは(株)鎌田理化学器械製作所のガラス職人だ。
「幼少期より創作が好きで、高校では芸術家を目指し金属工芸を学びました。大学では透明で艶があり、着色ができて錆びないガラスの魅力に惹ひかれガラス美術を専攻し、創作活動を通して加工技術を習得しました」と柔らかい雰囲気の新野さん。
 卒業後は東京の真空管を製作する町工場に就職。7年勤めた後、半導体製造装置関係や理化学器機を手掛ける同社に転職。同時に綾瀬市に引っ越しした。「同じものを作り続けることに漠然とした不安を感じ、転職を決意しました。石英ガラス加工は特殊で難しく、要求される品質レベルが高いため、まずは先輩から技術を受け継ぎ、しっかり自分のものにして、将来的には“丸み”や“艶”など、工業製品にはない石英ガラスの新たな価値を見つけ、生み出していきたいです」と熱意のある口調で語る。
 同社を代表するBtoC製品であり、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のショップでも販売されたSekieiBell。現在は全てのベルを彼がこだわりながら作っている。受け継いだ技術を元に、新たな価値が生み出される綾瀬の町工場、目が離せない。

 

 

 

取材の申込み、問合せは工業振興企業誘致課0467-70-5661まで

 

株式会社鎌田理化学器械製作所