町工場=挑戦の場 やりたいことが、やれることに((株)栄和産業 鶴田さん)

町工場=挑戦の場 やりたいことが、やれることに((株)栄和産業 鶴田さん)

鶴田くんはトラックや建機の部品を手がける(株)栄和産業の知的障がいを持つ溶接職人だ。学生の頃から自転車やバイクいじりが好きで、体を使う仕事が好きな鶴田くん。同社への職場実習を機に「考えるより実践が得意な自分もここなら楽しく働ける」と就職した
これまで、本格的なものづくりの経験はなかったが、持ち前の好奇心とチャレンジ精神で先輩職人から技能を吸収。3年が経ち、令和4年度あやせ技能五輪の溶接技能で市長賞(最優秀賞)を受賞するまでに成長した。
社内予選では緊張により首位を逃したが、本選では不思議と他の選手の競技を冷静に分析することができ、結果に繋がったという。
現在、最新鋭の溶接機を任されている鶴田くんの次の目標は同社の誇る職人技、板金加工を習得することだ。「昔から何でもやってみたい性格の自分にとって、やりたいことに挑戦させてくれる環境で働けるのは嬉しいです。これからは溶接だけでなく、板金をはじめ、設計にも挑戦して、ものづくりの自由度を上げ、自分の可能性を広げていきたいです。」と楽しそうに語る。「やりたい!」気持ちが技術を繋ぐ、自身の可能性を広げる。綾瀬の町工場にはチャレンジと好奇心が溢れている。

取材の申込み、問合せは工業振興企業誘致課0467-70-5661まで

株式会社栄和産業