『ものづくりを再発見』(松村鋼機(株) 岩下さん)
社会と趣味 支える”想い”と小さなバネ
(松村鋼機(株) 岩下さん)
高性能の特殊バネを製造する松村鋼機㈱で働く岩下さん。建築業を経て同社でバネの製造を行う職人だ。
「日本のものづくりは、品質や精度への要求が年々高まる厳しさがあります。しかし、1人のオペレーターで材料から完成までを手掛ける一連の流れは、職人色が強くやりがいを感じます」
平日は工場でバネ職人、休日はイカ釣り職人として海に向かう。「想定通りに進んだときの達成感は、ものづくりも釣りも同じです。偶然作れた(釣れた)のではなく、知識とノウハウを生かして想定通りにいったときの達成感はひとしおです。問題点を意識し、試行錯誤を重ねて改善を心掛けることが結果(釣果)に表れる点も似ています」と岩下さん。
同社の作る大小のバネは、自動車パーツや大型建機、釣具など、数々の大手メーカーに採用されている。実は、岩下さんの使う釣具でも、自身の想いを込めた小さなバネが心臓部として活躍している。
ものづくりへの熱い想いと小さなバネが、社会と趣味を支えている。
取材の申込み、問合せは工業振興企業誘致課0467-70-5661まで